
こんにちは。歯科医院 院長の悩みや歯科医院業務についてのデンタルカウンセラー『キコ』です。
院長先生、スタッフの皆さん、日々の診療の中で、患者さんとのコミュニケーションに悩むことはありませんか?適切な敬語の使い方や話し方に自信が持てず、もっと上手に伝えられたらいいのに…と感じることもあるかもしれませんね。でも大丈夫です。今日は、歯科医院での敬語と話し方のポイントをお伝えしますね。
歯科医院での適切な敬語の使い方
歯科医院では、患者さんに安心感と信頼感を持っていただくために、適切な敬語の使用が欠かせません。基本的な敬語の種類を押さえておきましょう。
- 尊敬語:患者さんの行動を表現する際に使用します。 例:「お痛みはございませんか?」「おかけください。」
- 謙譲語:自分や歯科医院の行動を控えめに表現します。 例:「診察させていただきます。」「お待たせいたしました。」
- 丁寧語:基本的な丁寧さを表現します。 例:「はい、わかりました。」「お大事にしてください。」
これらを適切に使い分けることで、患者さんに対する敬意と配慮を示すことができます。ただし、過度に形式的になりすぎないよう注意しましょう。
患者さんとのコミュニケーションにおける話し方のポイント
患者さんとの信頼関係を築くためには、敬語だけでなく、話し方全体に気を配ることが大切です。以下のポイントを意識してみてください。
- 明るく穏やかな口調で話す:患者さんの緊張をほぐします。
- ゆっくりとはっきり話す:聞き取りやすさを重視します。
- 相手の目を見て話す:誠実さを伝えます。
- 適度な間を取る:理解する時間を与えます。
- 相槌を打つ:傾聴の姿勢を示します。
これらのポイントを意識することで、患者さんとのコミュニケーションがより円滑になります。
歯科用語の分かりやすい説明方法
専門用語をそのまま使用すると、患者さんに伝わりにくい場合があります。以下のような工夫をしてみましょう。
- 平易な言葉に置き換える 例:「う蝕」→「虫歯」、「歯周病」→「歯ぐきの病気」
- 比喩を用いる 例:「歯の神経」→「歯の中の生きている部分」
- 図や模型を使って視覚的に説明する
- 患者さんの反応を見ながら、理解度に合わせて説明を調整する
分かりやすい説明を心がけることで、患者さんの不安を軽減し、治療への協力を得やすくなります。
スタッフ間でのコミュニケーションにおける敬語の使い分け
歯科医院内でのコミュニケーションも重要です。立場や状況に応じた敬語の使い分けを心がけましょう。
- 院長や先輩歯科医師に対して:尊敬語と謙譲語を適切に使用 例:「院長先生、患者さまがいらっしゃいました。」
- 同僚に対して:丁寧語を基本としつつ、状況に応じて適度にくだけた表現も 例:「〇〇さん、次の患者さんの準備をお願いできますか?」
- 後輩や新人に対して:指導的立場を意識しつつ、温かみのある表現を 例:「ここはこうするといいよ。やってみてくれる?」
適切な敬語の使い分けにより、チーム内の人間関係も円滑になります。
敬語や話し方の具体的な例
最後に、歯科医院でよく使う表現の例をいくつか紹介します。
- 患者さんへの声かけ 「お待たせいたしました。〇〇様ですね。こちらへどうぞ。」 「痛みはいかがですか?少しでも気になることがあればおっしゃってください。」
- 治療の説明 「これから歯のクリーニングをさせていただきます。気になる点がございましたら、いつでもお知らせください。」
- 会計時 「本日の診療費は〇〇円となります。お支払いは現金とカードのどちらがよろしいでしょうか。」
- お見送り 「本日はありがとうございました。お大事になさってください。次回の予約は〇月〇日でございます。」
これらの例を参考に、自分なりの自然な言い回しを見つけていってくださいね。
いかがでしたか?適切な敬語と話し方は、患者さんとの信頼関係を築く上で非常に重要です。ただし、形式的になりすぎず、温かみのあるコミュニケーションを心がけることが大切です。
日々の練習を重ねて、皆さんなりの心地よいコミュニケーションスタイルを確立していってくださいね。きっと患者さんとの関係も、スタッフ間の関係も、より良いものになっていくはずです。困ったことがあれば、いつでもご相談くださいね。